まず,はじめのブロック(下図ではブロック#1)で設問を条件の数だけつくります。各設問には,条件に対応するブロック(下図ではブロック#10 or #20 )へのリダイレクトを設定します。そして,ブロック・オプションで「設問順序をランダム化する」と「直後にリダイレクト」を設定します。こうすることで,設問のうちひとつだけがランダムに表示された後,各条件のブロックに移行します。
各条件のブロック(下図ではブロック#10 or #20 )のオプションで時間制御を設定します。リダイレクトを設定する必要はありません。ブロック内の設問にすべて回答した後は,それに続くブロックに自動的に移行します。
それに続く各条件のブロック(下図ではブロック#15 or #24 )には,時間制御を設定しません。ただし,ブロック内の設問のうちひとつに,リダイレクト(実験・調査を終了)を設定しておきます。こうすることで,このブロック内の設問にすべて回答し終わったあとに,終了画面が表示されます。(ただし,ブロック#24のようにプロジェクト内の最後に位置するブロックの場合は,リダイレクト(実験・調査を終了)を設定する必要はありません。設問にすべて回答した後は,自動で終了画面になります。)
お返事をありがとうございます。
② 「シナリオ実験」機能を使わない方法 と,そのインポート・コードがお役に立てたようで,大変うれしく思います。
プロジェクトの冒頭に「なお,前のページに戻ることはできませんので,御注意ください.」の注意書きを添える点,回答者への配慮として良いアイディアですね,ぜひ参考にしたいと思います。教えていただき,ありがとうございました。
また今後にご不明な点がありましたら,どうぞお尋ねくださいませ。
週末にも関わらず,迅速に御対応くださり誠に有り難うございます.
1.シナリオ実験でひとつの条件内に時間制限あり/なしを作る
「ランダムに割り当てられたブロック(時間制御あり)の後には,条件ごとに異なるブロック(時間制御なし)を指定」したかったので,② 「シナリオ実験」機能を使わない方法を試してみました.
インポート・コードまで御教示くださり感謝の気持ちでいっぱいです!
インポートしたプロジェクトを修正して,無事,ひとつの条件内に時間制限するページと時間制限しないページを作成することができました.
2.ページを「戻る」機能について
「Psychexpでは,ページに「戻る」ボタンを表示する機能は無く,また,ブラウザの「戻る」ボタンでは前のページには戻らない仕組みになっています。」承知致しました.
念のため,プロジェクトの冒頭に「なお,前のページに戻ることはできませんので,御注意ください.」テキストを記入してみます.
また何か分からないことが有れば,改めて質問させていただきます.
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます.
ご質問をありがとうございます!
2つのご質問をいただいているので,順にお答えいたします。
1.シナリオ実験でひとつの条件内に時間制限あり/なしを作る
> シナリオ実験で,1条件=1ブロック内で,時間制限するページと,時間制限しないページを作りたいのですが,同じブロック内で,特定のページのみ時間制限することは可能でしょうか?
> もしくは,時間制限するブロックと時間制限しないブロックをまとめて1条件とすることは可能でしょうか?
Psychexpの時間制御機能はブロック・オプションで設定するため,お尋ねいただいたうち「ブロック内で,特定のページのみ時間制限する」という設定はできない仕組みになっております。
ただし「時間制限するブロックと時間制限しないブロックをまとめて1条件」というご提案のほうは,設定可能となっています。
実験のデザインによって2つの方法がありますので,以下に説明いたします。
① 「シナリオ実験」機能を使った方法
シンプルに,シナリオ実験(参加者間)において各ブロックに時間制限をかけ,そのあとに続くブロックに時間制御を設定しないという形式です。
ただし,シナリオ実験の各ブロックにはリダイレクトを設定できないため,その後に移行するブロックを指定することができません。したがって,シナリオ実験以降のブロックに自動的に進みます。この場合,シナリオ・ブロック(時間制御あり)の後につづくブロック(時間制御なし)は,各条件共通となります。
下図は,ブロックの流れをあらわしたものです。
*赤字部分が設定を要するところです。
*緑の点線枠で囲まれているところが,シナリオ実験にふくまれる部分です。
上図の手続きの流れを,こちらのURLからプレビューでご覧いただけます。
https://psychexp.com/preview/NTE1LWI5ZGE1Zg/
*条件A/Bがランダムに表示されますので,何度か繰り返してお試しください。
インポート・コード: NTE1LWI5ZGE1Zg9006
*このコードを使ってインポートすると,同一の手続きのプロジェクトをご自身のアカウントに再現することができます。よろしければご活用ください。
② 「シナリオ実験」機能を使わない方法
前述のとおり,シナリオ実験の各ブロックにはリダイレクトを設定できないという制約があります。ただし,シナリオ実験の機能を使わないことによってこの制約を回避つつ,同様のランダムな条件分け(参加者間)のフローを作成することが可能です。ランダムに割り当てられたブロック(時間制御あり)の後には,条件ごとに異なるブロック(時間制御なし)を指定できます。
やや複雑になりますが,設定のしかたは以下のとおりです。
まず,はじめのブロック(下図ではブロック#1)で設問を条件の数だけつくります。各設問には,条件に対応するブロック(下図ではブロック#10 or #20 )へのリダイレクトを設定します。そして,ブロック・オプションで「設問順序をランダム化する」と「直後にリダイレクト」を設定します。こうすることで,設問のうちひとつだけがランダムに表示された後,各条件のブロックに移行します。
各条件のブロック(下図ではブロック#10 or #20 )のオプションで時間制御を設定します。リダイレクトを設定する必要はありません。ブロック内の設問にすべて回答した後は,それに続くブロックに自動的に移行します。
それに続く各条件のブロック(下図ではブロック#15 or #24 )には,時間制御を設定しません。ただし,ブロック内の設問のうちひとつに,リダイレクト(実験・調査を終了)を設定しておきます。こうすることで,このブロック内の設問にすべて回答し終わったあとに,終了画面が表示されます。(ただし,ブロック#24のようにプロジェクト内の最後に位置するブロックの場合は,リダイレクト(実験・調査を終了)を設定する必要はありません。設問にすべて回答した後は,自動で終了画面になります。)
下図は,ブロックの流れをあらわしたものです。
*赤字部分が設定を要するところです。
上図の手続きの流れを,こちらのURLからプレビューでご覧いただけます。
https://psychexp.com/preview/NTE0LWJiMzRlMQ/
*条件A/Bがランダムに表示されますので,何度か繰り返してお試しください。
インポート・コード: NTE0LWJiMzRlMQ1790
*このコードを使ってインポートすると,同一の手続きのプロジェクトをご自身のアカウントに再現することができます。よろしければご活用ください。
2.ページを「戻る」機能について
> 時間制限の有無に関わらず,ブラウザの「戻る」ボタンを使っても,前のページに戻ることは不可能な設定になっているのでしょうか?
Psychexpでは,ページに「戻る」ボタンを表示する機能は無く,また,ブラウザの「戻る」ボタンでは前のページには戻らない仕組みになっています。これは,参加者が前ページに戻って既存の回答に変更することが,データセットの不具合・障害をもたらす原因となりうるため,そうした問題の予防策となっております。申し訳ございませんが,ご了承いただけますと幸いです。
いかがでしょうか,ご参考になりましたら幸いです。
もしまたご質問などありましたら,どうぞお尋ねください。