試行数について、試行間インターバルについて、収集されたデータについて、フォントサイズについて、フォントカラーについての5つをお伺いしたいと考えております。
①試行数について
全部で7ブロックあると思うのですが、ブロックごとの試行数は何試行に設定されているのでしょうか。
②試行間インターバルについて
IATの試行間インターバルは250msが一般的かと思いますが、デフォルトのものの設定はどうなっているのでしょうか。
③収集されたデータについて
Psychexpを用いて作成されたIATで収集できるデータのレベルを知りたいです。raw dataなのか、summaryなのかなど。
④フォントサイズについて
IATのフォントサイズをデフォルトの24から変更しようとしても反映されません。これは無料お試し期間中だからでしょうか?
⑤フォントカラーについて
IATのtargetとattributeでフォントカラーを変えたいと考えております(targetは黒、attributeは緑など)。attributeのみフォントカラーを変えることは可能でしょうか?
質問が多くなってしまい申し訳ありません。お答えいただけると幸甚です。
よろしくお願いします。
SPSSのバージョン25を使用したところ、7つのファイルが作成されるところまでは成功しました。ただしD_BIEP.SAVを開いてみたところ、変数ビューに情報は入力されているのですが、データビューは空でした。他6つのファイルもデータが空でした。これは以下のエラーと関係があるのでしょうか。
また、今回表示されたエラーは以下の通りです。
・36-43行目のIF、57行目のCOMPUTEでエラーが出てしまいました。それはBlocknum、Blockorder、Correctの型が「文字列」であったためのようでした。「数値」に変えたらエラーは解決しました。
・81行目のFrequencies、208行目のDescriptives、(ほぼ?)全てのAGGREGATEにおいて「この手続きにはケースは入力されませんでした。作業データファイルにケースが存在しないか、または全てのケースが除外されています。」とエラーが出ました。これは放置しておいてもファイルは出力されました。
6行目のFILE名の部分が” ”ファイル名””となっていたことが原因だったようで、その部分については修正ができました。
ただし他の部分でエラーが出てしまいました。どうやら問題はSPSSのバージョンにあるかもしれません。確認してみたところ、私が大学にて使用しているSPSSのバージョンは28でした。これは動作確認できていないバージョン故のエラーなのかもしれないと思い、27以前のバージョンのSPSSを研究室が所有していないかを確認中です。
シンタックスの書き換えに関して質問です。
D:\iat…の部分を全てファイル名に書き換え、実行をしたところpngファイルのようなエラーが出てしまいました。これにはどのように対応すればいいかを教えていただけますでしょうか。
お問い合わせをいただき,ありがとうございます。
IATの「block order」は,各参加者がcompatibleな組み合わせのブロックと,incompatibleな組み合わせのブロックのどちらを先に取り組んだかを表しています。
たとえば,「若者=良い,高齢者=悪い」といったステレオタイプに一致する組み合わせがcompatible,その逆に「高齢者=良い,若者=悪い」といったステレオタイプ不一致の組み合わせをincompatibleと呼んでいます。
一般的なIAT(そしてPsychexpでも)以下2パターンのブロック順序があり,参加者ごとにカウンターバランス/無作為化した割り当てが行われます。(練習効果によって後に取り組むブロックの方が反応時間が速くなりがちなので,その効果を打ち消すことを目的としています。)
block order = 0 のとき:
対象1 - 対象2
属性1 - 属性2
属性1と対象1 - 属性2と対象2 (練習)<compatible>
属性1と対象1 - 属性2と対象2 (本番)<compatible>
対象2 - 対象1
属性1と対象2 - 属性2と対象1 (練習)<incompatible>
属性1と対象2 - 属性2と対象1 (本番)<incompatible>
block order = 1 のとき:
対象2 - 対象1
属性1 - 属性2
属性1と対象2 - 属性2と対象1 (練習)<incompatible>
属性1と対象2 - 属性2と対象1 (本番)<incompatible>
対象2 - 対象1
属性1と対象1 - 属性2と対象2 (練習)<compatible>
属性1と対象1 - 属性2と対象2 (本番)<compatible>
PsychexpのIATの設定において,デフォルトでは,参加者がアクセスした順にblock orderが0, 1, 0, 1と交互に割り振るカウンターバランスが取られます。もし,設定において「ブロック順序の無作為割当」にチェックを入れると、block order の 0, 1 の割り当ては,参加者ごとに無作為化されます。
データセットの「詳細のダウンロード」からExcelファイルをDLしていただくと,試行ごとのデータに対象と属性の組み合わせが記載されているのをご覧いただけます。こちらを見ると,各参加者がどのような順番で各組合せのブロックに取り組んだかをがわかります。よろしければあわせてご確認ください。
何度もすみません、Psychexpを用いて収集されたIATのデータセットについての質問です。データセット中のblock order(0または1の数値)は何を表しているのでしょうか?Greenwaldや他文献をあたるとIATにおいて「block order」というものがあるのはわかったのですが、定義なのはいまいちわからず…
私の不勉強ですみませんが、お答えいただけますと幸いです
よろしくお願いいたします
お問い合わせをいただき,ありがとうございます。
> プログラムの最後の画面でデータを送信するボタンを押し忘れてしまった被験者が何名かおります。その方達のデータを復元することは不可能でしょうか…。
Psychexpでは,設問であればページごとに(ページの末尾で「次へ」ボタンを押すたびに),実験であれば実験課題ごとに(IATならば最後の刺激呈示に対して反応が入力されたタイミングで),回答データが記録されるしくみになっております。
そのため,もし「最後の画面でデータを送信するボタンを押し忘れ」た方がいらっしゃったとしても,その直前まで(=最後のページ以外)の回答データは,データセットに残っていますので,どうぞご安心ください。
ただし,IAT課題の途中でブラウザを閉じたり,「戻る」ボタンを押したりした場合には,IATの反応データは記録されず,申し訳ございませんが復元も不可能となっております。
すでにデータセットはご確認いただいているでしょうか。
もし,はじめのほうは回答データが入っているのに,さいごのほうは空欄になっている行がありましたら,参加者が途中で実験手続きから離脱した(ブラウザを閉じた/「戻る」ボタンを押した)可能性があります。
もしStartDateのみ記録されており,そのあとが空欄になっている場合は,「回答を始める」ボタンを押してはじめのページを開き,そのままブラウザを閉じたことが考えられます。
ご参考になりましたら幸いです。
(論文のお取組み,かげながら応援しております)
〈psychexpで収集したデータについて〉
日頃よりお世話になっております。おかげさまで実験を開始することができ、論文にできそうです。
そこで1つダメ元でのご相談なのです。
プログラムの最後の画面でデータを送信するボタンを押し忘れてしまった被験者が何名かおります。その方達のデータを復元することは不可能でしょうか…。
おそらく難しいだろうとは思っているのですが、もし何かあればどうぞよろしくお願いいたします。
請求書を確かに受け取りました。ありがとうございます。
Dスコア算出についても大変便利になっており、ありがたい限りです。
今後ともよろしくお願いいたします。
上記の件,お問い合わせフォームからご連絡をいただきありがとうございました。
JESMA事務局より見積書・請求書・納品書を手配し,お送りいたしました。
サービスの開始についてもご指定のとおりに設定しております。
今後,Psychexpのご使用(操作や設定など)に関して何かご質問・ご要望などがございましたら,こちらのフォーラムに新たに記事を立ててお尋ねくださいませ。
なお,先日にお尋ねいただきましたDスコア(D_biep)算出に関して,続報です。
Psychexpで潜在連合テスト(IAT)を含むプロジェクトを作成したら,「データセット」のページをご覧ください。下図の赤枠部分にリンクが貼られています。
こちらをクリックしていただくと,以下のようなページが開きます。
「ダウンロード」のボタンを押すと,SPSSシンタックス(.sps)と,説明書きのREAD MEファイル(.txt)の入ったZipファイルがダウンロードされます。よろしければご活用ください。
ご研究のお役に立てていただければ大変うれしく思います。
Psychexpの契約についてお問い合わせをありがとうございます。
契約者と使用者が異なりますと,おっしゃるように利用規約違反となってしまいます。
見積書・請求書・納品書をPDFファイルにて発行いたしますので,貴大学からお振込みいただくという対応でお願いできればと思います。
お問い合わせフォームから,以下の情報をお知らせいただけますでしょうか?
1.見積書・請求書・納品書の宛名
2.上記書類の郵送の要・不要 (「要」の場合は送り先住所をご教示ください)
3.サービスの開始希望日(本日からでもご対応可能です)
4.アカウントのIDとして使用されているメールアドレス(トライアルのアカウントで作成されたプロジェクトがそのまま引き継がれます。)
Psychexpがご研究のお役に立てれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お世話になっております、塩崎です。
指導教員と相談したところ、Psychexpをシングルユーザー(1年間)で契約することを検討しております。そこで契約に関してお伺いしたいことがあります。
弊学の規則により、学生が研究費の建て替えを行うことができません。そこで指導教員が契約者となり、契約しようかと考えております。すると契約者と実際にPsychexpを使用する者が異なることになりますが、その点はユーザーポリシーにおいて問題ないでしょうか?
もしそういった齟齬がユーザーポリシーに違反するようであれば、請求書をいただき大学から振り込む形で契約しようかと考えております。
その際には、請求書、見積書、納品書(またはそれに準ずるもの)をいただければ公費として請求できるのでいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ISIの仕様を確認しました、迅速なご対応ありがとうございます。
SPSSを使用したD_biepの算出システムに関してもお待ちしています。丁寧なご説明ありがとうございます。
アップデートが完了し,ISIの設定ができるようになりましたので,お知らせいたします。IATのブロックの設定(歯車のマーク)を押して,「刺激間間隔(ms):」の部分(デフォルトでは 0 になっています)に「250」と入力して「送信」を押してください。ISI = 250ms として設定完了です。
設定後にプレビューをご覧いただくと,試行間にブランク(空白)が一瞬入る様子をご確認いただけることと思います。
なお,Dスコアの算出のしかたについて,補足の説明がございます。
Greenwald et al. (2003)では,複数のDスコア算出法が比較検討されています。Psychexpが自動フィードバックおよびサマリーデータに含める値として算出するのは, Table 2 の Variations of D measures のうちもっともシンプルな[D1]の値であることにご注意ください。
Psychexpで作成したIATは,ある試行で誤反応があった場合には正反応をさせてから次試行に進む手続きとなっており,刺激呈示開始から正反応までの反応時間を記録します。このような手続きの場合には,D_biep ("D measure with built-in error penalty"の略称)の方式でDスコアを算出することが推奨されています。
参照:http://faculty.washington.edu/agg/iat_materials.htm
Psychexpからダウンロードした「詳細なデータセット」のcsvファイルから,SPSSを使って D_biep をかんたんに算出できるシンタックスを現在用意しているところです。このシンタックスについては,準備および確認作業が完了次第,Psychexpから公開されますので,よろしければご活用ください。
尾崎先生 迅速なご対応ありがとうございます。
①試行数について
刺激が5語の予定で、ブロック5についても20試行の予定だったのでちょうどよかったです。
②ISIについて
ISIを250msで実施する予定だったのでアップデートを待ってまた検証してみます。
③データのレベルについて
先生のご認識であっています、私の言葉が足りず申し訳ありません。
提供されるデータの形式について把握しました。ありがとうございます。
D scoreの算出方法についてもGreenwald et al(2003)を採用する予定でした。
④フォントサイズついて
文字数が少ない刺激を用いる予定だったので、従来のデフォルトでは少し小さく感じられました。早速、プレビューを確認しながら調整してみようと思います。
⑤フォントカラーについて
刺激の種類によって変更できないことについて承知しました。
質問が多くなってしまったのに丁寧にお答えいただきありがとうございます。とても勉強になりました。
次回のアップロードのご報告をお待ちしています。
ありがとうございます。
また何かあればこちらでご相談させてください。
お問い合わせいただき,ありがとうございます。
挙げていただいた5つの点について,以下,順にお答えいたします。
■ 試行数について
ブロック内の試行数は各カテゴリに含まれる刺激の数の倍数となっております。具体的には,以下のとおりです。
(各カテゴリに含まれる刺激数=N )
1.対象1 vs 対象2: 試行数 = N×4
2.属性1 vs 属性2: 試行数 = N×4
3.対象1-属性1 vs 対象2-属性2: 試行数 = N×4
4.対象1-属性1 vs 対象2-属性2: 試行数 = N×8
5.対象2 vs 対象1: 試行数 = N×4
6.対象2-属性1 vs 対象1-属性2: 試行数 = N×4
7.対象2-属性1 vs 対象1-属性2: 試行数 = N×8
したがって,もし各カテゴリに含まれる刺激数が5の場合は,順に 20,20,20,40,20,20,40 の試行数となります。
(4種類のカテゴリに含まれる刺激数を同じにそろえる必要がありますので,ご注意ください。)
■ 試行間インターバルについて
試行間インターバル(ISI)は,現在 0ms(インターバル無し)で設定されております。ISIをカスタマイズできる機能は,いま開発に取り組んでおり,次のアップデートで実装されます。数日内に完了する予定となっておりますので,少々お待ちいただけますでしょうか。完了次第,あらためてこのスレッドに返信するかたちでお知らせいたします。
■ 収集されたデータについて
「データのレベル」とは,Inquisitで言いますところのrawdata, summaryの2つを指していらっしゃるということでよろしいでしょうか。もしその理解でよろしければ,Psychexpでは両方のレベルのデータを提供しております。
下図の①「データセットをダウンロード」を押していただきますと,ほかの設問回答データに加えてIATに関して②のサマリー指標が参加者1人あたり1行の形式で表示されます。Dスコアなどの算出基準は③の部分に表示されておりますので,ご参照ください。
④「詳細のダウンロード」を押していただきますと,試行ごとの以下のデータが表示されます。
StartDate 開始日時
ID ID番号
Blockcode ブロック・コード
Blocknum ブロック番号
Device デバイス(キーボード/タッチスクリーン)
Blockorder ブロック順序
Response 反応キー
Correct 反応の正誤
Latency 反応時間
StimulusName 刺激名称
StimulusNumb 刺激番号
(Dスコア算出法として③とは異なるものを希望される場合は,こちらの詳細データからご自身で算出していただくことができます。)
■ フォントサイズについて
フォントサイズは,デフォルトが「16」,最大値「24」までとなっておりました。さきほど更新を加え,現在では最大「48」まで変更可能となっておりますので,よろしければお試しください。ただし,フォントを24よりも大きくすると,文字数の多い刺激語の場合(特にスマートフォン画面で)表示が崩れる恐れがありますので,事前にプレビューでよくご確認ください。
■ フォントカラーについて
対象(target)と属性(attribute)の表示されるフォント色をそれぞれ異なるものに設定することは不可となっております。どうかご了承ください。
Psychexpがご研究のお役に立てましたら幸いです。
また何かご質問等ございましたら,どうぞお尋ねくださいませ。